はじめに
こんにちは☀️
ブログを書いていると、
- 記事を公開したのに気づいてもらえない
- SNS に毎回手動で投稿するのが面倒
- 自動でお知らせしたいけど専門知識が必要そう…
こんな悩みが出てきますよね。
今回私は、「ブログを更新したら、自動でLINEにカード形式の通知を送る仕組み」 を
ノーコードツールの Make.comを使って構築してみました!
仕組みさえ作ってしまえば、
ブログを公開後、LINEへ自動通知。
アイキャッチ画像つきのカードが送られるので視認性も高く、クリック率も上がります。
この記事では、実際に私が作った手順を紹介します☺️
全体の仕組み
今回作ったワークフローは以下のとおりです。
WordPress(RSSフィード)
↓
定期チェックで、新着記事を検知(Make.com:Watch RSS feed itemsモジュール)
↓
記事のアイキャッチ画像URLを抽出(Make.com:Text parserモジュール)
↓
Flex Message形式で整形(Make.com:HTTPモジュール)
↓
LINE Messaging API へ送信(Make.com:HTTPモジュール)
ブログを公開後、Make.comで新着記事を検知し、
LINE公式アカウントから自動的にカード形式の通知が届く仕組みが完成します
こちらが、Make.comのシナリオ完成図です。

Step1:WordPressのRSSフィードURLを用意
WordPressブログには、カテゴリーごとにRSSフィードがあります。
私の場合は「ブログ」カテゴリーなので、以下のような形式でした。
https://ドメイン/blog/category/〇〇/feed
Make.com の RSS モジュールには、上記のようなURLを入れて使います。
Step2:Make.comでRSSを監視する
Make.comでシナリオを作成していきます。
実行スケジュールを設定し、新着記事があればLINEへ通知します。
今回は、1日1回シナリオを実行し、新規記事がないかを定期的にチェックする設定にしました。
- Make.com のシナリオを新規作成
- 最初のモジュールに 「RSS: Watch RSS feed items」モジュール を追加
- URLに Step1で用意した、WordPress の RSS URL を入力
- Choose where to startで「From now on」(新規記事のみを取得)のラジオボタンにチェックを入れる


「Maximum number of returned items」に1を入力すると、シナリオを実行したときに、最新1件のみLINEへ通知するという動きになります。
新しい記事を1つ公開したら1つ通知する仕組みになります。
Step3:アイキャッチ画像URLを抽出する
RSSの Description フィールドには、次のようなHTMLが含まれています。
<p><img src=”https://サイト/wp-xxx.jpg” /></p>
このままでは LINEで画像として使えない ため、画像URLだけを抜き出す必要があります。
そこで使ったのが…
Text parser(HTML解析)モジュール
- 「RSS:Watch RSS feed items」モジュールの後ろに 、「Text parser: Get elements from HTML」モジュール を追加
- Element type:Image(img)
- HTML:RSSの ”4.Description” をマッピング

これで <img src="..."> のsrcだけを自動で抽出できます。
Make.com は内部的に HTML を解析して、画像タグの属性 src を取り出してくれるため、
WordPressテーマによらず安定して画像URLを取得できました。
Step4:LINEのカード(Flex Message)を生成
次は、LINEに送るメッセージを整形します。
今回は、こんなカードをLINEに表示させました。
- 上部にアイキャッチ画像
- タイトル
- 「新しくブログ記事が投稿されました📝」の文言
- 「記事を読む」ボタン
JSONは以下のような形です。
{
"messages": [
{
"type": "flex",
"altText": "ブログを更新しました",
"contents": {
"type": "bubble",
"hero": {
"type": "image",
"url": "{{TextParser.src}}",→TextParserで取得したsrcをマッピング
"size": "full",
"aspectRatio": "20:13",
"aspectMode": "cover"
},
"body": {
"type": "box",
"layout": "vertical",
"spacing": "sm",
"contents": [
{
"type": "text",
"text": "新しくブログ記事が投稿されました📝",
"size": "sm",
"color": "#666666"
},
{
"type": "text",
"text": "{{RSS.Title}}",→RSSで取得したTitleをマッピング
"wrap": true,
"weight": "bold",
"size": "lg"
}
]
},
"footer": {
"type": "box",
"layout": "vertical",
"spacing": "sm",
"contents": [
{
"type": "button",
"style": "primary",
"height": "sm",
"action": {
"type": "uri",
"label": "記事を読む",
"uri": "{{RSS.URL}}"→RSSで取得したURLをマッピング
}
}
]
}
}
}
]
}
見栄えが良いため、通知のクリック率も高くなります。
Step5:LINEへ送信(Messaging API)
Make.comの「HTTP」モジュールを使ってLINE APIに送ります。
設定は以下のとおりです。
- Authentication type
「No authentication」を選択 - URL
・本番(全員へ通知)https://api.line.me/v2/bot/message/broadcast
・テスト時(特定のユーザーIDへのみ通知)https://api.line.me/v2/bot/message/push
※特定のユーザーへテスト通知する場合は、上記のJSONの”messages”の前に“to”: “LINEのユーザーID”,を追記する必要があります。 - Headers①
Name:Authorization
Value:Bearer {LINEのチャネルアクセストークン} - Headers②
Name:Content-Type
Value:application/json - Body content type
application/jsonを選択 - Body input method
「JSON string」を選択 - Body content
上記のJSONを入力


これだけで、LINE公式アカウントから自動で通知が届きます。
実際に届いた通知(完成形)
実際に届くLINEカードはこんなイメージです。

- 上部に横長のアイキャッチ画像
- 記事タイトルが太字で表示
- 「記事を読む」ボタンをタップするとブログにジャンプ
視認性が高く、ユーザーにしっかり見てもらえます。
まとめ:ブログ更新の度に通知する手間がゼロに
今回の自動化を作ってみて思ったのは、
「通知作業ほど自動化と相性の良いものはない」 ということです。
ブログ更新 → 通知作成 → 送信
というルーティンが完全に0になりました。
しかもLINEのカード形式はクリック率がとても高いので、ブログの流入アップにも繋がります。
Make.com と LINE Messaging API の組み合わせは、SNS配信の自動化をしたい人に強くおすすめできます。
「同じ仕組みを作りたい」方へ
今回の仕組みは以下が揃えば誰でも作れます。
・WordPress(RSSフィードがある)
・LINE公式アカウント(Messaging API 有効)
・Make.comアカウント
次回は、他SNSへ自動投稿する仕組みにチャレンジしたいと思います!


