【Klaviyo】超入門 〜第1回 なぜKlaviyoなのか〜

こんにちは!Yokoです。
弊社のお客様の多くはマーケティング系でのご導入が多いこともありまして、MAを中心に自動化ツールも対応しております。
中にはECサイトのデータ分析なんていうのもありまして、ECの動向にも注目しているのですが、やはり、自社EC(特にD2C領域)や越境ECでのShopifyへの乗り換えが目立ってきているかなと感じています。
Shopifyはローカライズも早かったし、日本の商習慣への対応も強力に進めているので、この流れは止められないのかも…
ShopifyのMAツールと言えば、Klaviyoが定番です。
海外ではShopifyを入れたら、Klaviyoだよねーと言われるくらい親和性が高い。
しかし、これを書いている2026年8月現在、日本語化されていません。韓国には対応しているようなので、そのうち日本語化されるとは思いますが、現段階ではまだまだ「とっつきにくい」という印象は拭えないんですよね。
というわけで、Klaviyoをちょっと触ってみたので、これからKlaviyoを紹介していきたいと思います。
何回シリーズになるかわかりませんが😅

目次

なぜ今、Klaviyoなのか

弊社のサポート先で、最も使われているMAツールはHubSpotです。
HubSpotにデータ連携するとか、場合によってはワークフローを構築して差し上げるとか、そんなサポートをしていますし、実は弊社自体がHubSpotユーザーだったりします。
HubSpotの機能には特に不満はないのですが、ちょっと高度なことをやろうとすると、オプション製品を契約しなければいけなかったり、Editionをアップグレードしなきゃいけなかったり…

メール配信プラットフォームがほしいのなら、BlastmailBenchmark Emailなどでいいのでしょうし、最近、MA寄りの機能強化中のMailchimpも選択肢の一つだよね。
ただ、やはり、きちんとCRMとして使えて、自動化ができないとーというユーザーにとっては物足りなさを感じてしまう。

それともう一つ、いまやSaaSが当たり前の時代に、国内の製品で困っちゃうのが、データ連携機能なんだよね。
MAに限らず、国内のSaaS型のサービスでよくあるのが、こんなオチ…
「機能が優れているので○○にしました!」
「わかりました。じゃあ、どうやってデータ連携しましょうか」
「ファイルでダウンロードできるみたいです」
「えっ?それだけ??」

一方、グローバル製品はWebhookREST APIなんかでサクッとつながって、n8nみたいなツールでも自動化できちゃう。やはり、全世界にユーザーがいて、誰かがやってくれてるというのは大きい!
そして、大きいのは言語の壁!
ブラウザで利用しているんだから、Chrome上で翻訳しちゃえばいいんですけどね😄
言語の壁はやはり大きくて、Mailchimpだっていい製品だと思うけど、日本語化されていないと、ハードル高いよなと思ってしまうのも事実。

Klaviyoに至っては、国内でもわかりやすく解説しているサイトやYouTube動画もまだまだ少ないと感じます。
そんな訳で、実際にKlaviyoを触りながら深堀りしていくので、よろしくお願いします。

この記事を読むべき人

上で書きましたが、KlaviyoはShopifyユーザの標準的なMAツールみたいになっています。
が、実際に触ってみて感じるのは、CRM/CDPにも対応したMAツールとして十分な機能を持っているということです。
ところどころ、「あ、ここはまだできていないのね、きっとこれから対応していくんだろうな」という機能もあって、そこもまたカワイイ!

Shopifyユーザの方にとっては定番で、使い方は確立していると思うので、僕の立場としては、Shopifyでなくても使えるMAツールなのかを検証していきたいので、そういう視点で、情報がほしい方は読み進めて下さい。

Klaviyoの魅力

Klaviyoは、この記事を書いている2026年8月時点での情報では、アクティブな顧客数(Klaviyoではプロファイルといいます)や配信回数に制限のある無料プランから安価なプラン、高機能なプランまで準備されています。
最も魅力的なのは、無料プランや安価なプランでもMAの主要機能は使えるということ。
例えば、HubSpot等の製品では、プランにより厳格な制限がありますが、Klaviyoは無料プランであっても主要機能を制限なく使えてしまいます。

データ連携については、リアルタイムAPI連携、Webhookにも対応していて、n8nではKlaviyo専用のノードが標準搭載されているくらいです。顧客プロファイルの作成・更新、イベントのトリガー、リストへの追加・削除などをノードの配置だけで完結できます。
n8nで容易にKlaviyoデータ連携できるっていうことは、Klaviyoの基本機能ではできないことを外部ツールで担わせたり、AIエージェントとして機能させるなんていうこともできそうですよね。
これは夢が広がります!

Klaviyoの他の製品との勝手な比較

Klaviyoが他のMA製品とどう違うのか、代表的な製品と比較してみます。
前提として、KlaviyoはBtoC市場に特化した製品なので、SFA寄りの機能は実装されていません。salesforceなども比較対象になるのかもしれませんが、最初から目指すところが違うので、今回は対象外。
よって、今回対象は、メール配信プラットフォームとしてグローバルではスタンダードなMailChimp、総合CRM型MAツールの代表格であるHubSpotと比較してみました。

■ 製品の位置づけ

項目KlaviyoMailChimpHubSpot
強み・得意領域EC特化(行動データの活用に強い)汎用的なメール配信・中小規模向けB2B・包括的なインバウンド・CRM
CRM「EC・購買行動データ特化型」CDP/CRM

顧客が「いつ・何を見て・何を買ったか」という行動ログの収集とセグメント管理に特化
「簡易・属性ベース型」スマートCRM

メルマガ読者の属性(名前・地域・タグ)をシンプルに管理・把握するための軽量CRM
「全社対応・包括型」統合CRM(本格派)

マーケティング・営業(SFA)・カスタマーサポートまで顧客の全ライフサイクルを統合管理
セグメント超高度(例:「30日以内にAを見たが未購入」)標準的(属性ベースが主)属性・行動ベース(柔軟だが高価)
システム連携Shopifyやn8n, Zapier, Make.com等との連携に強い多数のアプリと幅広く連携可能自社エコシステム中心で完結

CRMとして見ると、MailChimpは、顧客の属性で管理するため、履歴を持たずに常にアップデートされた情報を元にしてセグメント化されるのに対して、KlaviyoやHubSpotは購買履歴や行動履歴からセグメント化できる点が違います。
さらに、HubSpotは営業プロセスやカスタマーサポートの履歴を保持できる構造になっていることから、BtoBならKlabiyoは選択肢から外れます。
一方で、セグメントの機能という点で比較すると、Klaviyoは商品レコメンドアルゴリズム(協調フィルタリングっぽい)により、閲覧・購買履歴から「商品Aを買った人は商品Bも買う」という傾向を自動で計算し、メール本文に動的表示したり、今後1年間でどれくらい購入するか予測(Predicted CLV)したり、離脱確率(Churn Risk)を求めたりすることも可能です。
要するに「商品Bを欲しがりそうな人」というセグメントは直感的には作れませんが、「過去の閲覧・購買パターンから見て、あと14日以内に購入する確率が70%以上で、Predicted CLVが高い人」というセグメントは簡単に作成できます。
HubSpotでは案件成約確率(Predictive Lead Score)を求めたりできるのですが、高度なAIを使用する場合、Enterpriseという、より高価なエディションにアップグレードする必要がありますし、このようなAI活用はBtoBに寄っているように見えます。弊社のお客様でもECでHubSpotを導入しているお客様はいらっしゃいますが、HubSpot内部で施策のためのセグメントを作るより、外部でデータを生成して、セグメント化したデータを流し込む運用のほうがやりやすかったりします(まあ、餅は餅屋でっていうことで😄)。
従って、上記のうち、BtoBならHubSpot一択になりますし、BtoC(特にEC)ということになるとKlaviyo一択という感じですかね。

料金プラン

次は、Klaviyo、Mailchimp、HubSpot(Marketing Hub)の利用料金体系と価格シミュレーションの比較です。

3社は料金体系が異なり、「登録者数(コンタクト数)」のみでシンプルに課金されるKlaviyoに対し、「機能プラン(グレード)×コンタクト数」で決まるMailchimpやHubSpotという違いがあります。
因みに、Klabiyoではコンタクトのことをプロファイルと呼びます。

項目KlaviyoMailChimpHubSpot
基本の料金モデルコンタクト数に応じた従量課金(全機能解放)プラン(機能)+ コンタクト数の従量制プラン(機能)+ コンタクト数 + 席数(ユーザー数)
無料プラン(Free)250人 / 月500通 まで
(無期限・主要機能お試し可)
(メール送信等にKlaviyoロゴが入る)
250人 / 月500通 まで
(機能制限あり)
(メール送信等にMailChimpロゴが入る)
CRM機能(1,000人)+ 月2,000通
(メール送信等にHubSpotロゴが入る)
初期導入費用(オンボーディング)なし(0円)なし(0円)Pro以上は約300,000円〜($3,000〜)の初期講習費が必須
課金対象のカウント方法アクティブな顧客のみ
(配信停止・解約者は自動で除外され課金されない)
リストにいる全員
(配信停止した人も手動削除しないと課金対象)
マーケティングコンタクト(「送信対象」として指定した顧客のみ)

Klaviyoでは無料プランからほとんどの基本機能が制限なしに使えます。
例えば、ワークフローは、HubSpotでは無料プランはもちろん有料の廉価版であるStarterでも高度なワークフローは使えませんが、Klaviyoでは無料プランであってもワークフローが利用できてしまうんですよね。
またオンボーディング費用もかからないのもいい。
ただ、僕はHubSpot社のオンボーディングはとてもレベルが高くて、いつも素晴らしいなあと思っているので、何とも言えないんですけどね。
また課金に関しては、MailChimpは「アクティブな顧客」という概念がありませんが、Klabiyoは「Subscribe」というステータス(このステータスだとメール送信できる)を、「Suppress」に変更すれば、無効なプロファイルとして課金対象にはなりません。
HubSpotの場合は、有効な顧客は「マーケティングコンタクト」と呼び、これをOFFにすれば対象外となるのですが、契約コンタクト数を月中に超えると、自動的にコンタクト数が+5000増えて課金され、「いたたたた…」ってことになったりしますので、厄介なのです。しかも、翌月にマーケティングコンタクトを減らしても、5000人分を元に戻すことはできず、年間契約の更新時にのみしか契約コンタクト数を減らすことはできません(これ、結構心臓に悪いんですよね)。

登録コンタクト数による月額料金シミュレーション(概算)

2026年8月現在の有料プランを契約した場合の月額料金を比較してみます。

金額は米ドル表記です。Mailchimp・HubSpotは標準的な中間プラン(Standard / Starter・Professional)を選択した場合の比較です。

コンタクト数Klabiyo(Email Plan)MailChimp(Standard)HubSpot(Marketing Hub)
500人$20/月$20/月$20/月(Starter)
2,500人$60/月$60/月$890/月(Professional)
5,000人$100/月$100/月$890/月(Professional)
10,000人$150/月$135/月$1,100/月(Professional)
50,000人$720/月$385〜450/月$3,140〜$3,390/月(Professional)

Klabiyoはプランごとの機能制限がなく、最低料金の$20 からすべてのセグメント機能・自動化(Flow)・分析ツールが解放されます。コストは、プロファイル数が増えると段階的に上がりますが、配信停止ユーザーに自動で課金されない仕組みがあるため無駄が発生しません。ECの売上に直結する高機能なMA施策を打ちたければ最もコスパが良い選択です。

MailChimpは1万人以上の大規模なリストになった場合、3社の中で月額料金が最も安く抑えられます。
コストについては重要な注意点があります。「配信解除されたユーザー」も手動でアーカイブ・削除しない限り課金対象にカウントされ続ける仕様(Unsubscribed gotcha)になっており、定期的なリストの清掃を行わないと、意図せず上のプラン料金に跳ね上がることがあります。

HubSpotは、無料〜Starter($20/月)までは手軽ですが、高度な自動化ワークフローや詳細なレポート機能を使おうとすると、一気にProfessionalプラン(月額約13万円以上 + 初期費用約30万円)への壁(価格の崖)が存在します。 単なるメールマーケティングツールとして見ると高額ですが、営業管理(SFA)やインバウンドマーケティング全体のプラットフォームとして使い倒す企業にとっては価値が見合うとも言えます。

まとめ

ざっと、Klabiyoの製品特性やコスト感について解説してきました。
だいぶ長くなってしまったので、実際の使用感などは次回以降に譲りますが、まとますと以下のようになります。

Klaviyoとは

  • Shopifyオプションのように見えるが、CRM・MAとしての機能は十分ありそう
  • メール配信プラットフォーム並みのコストで自動化や予測、分析などの機能も使えそう
  • BtoBとしては不十分だが、BtoC(特にEC)に強みを持ち、低料金でフル機能が使える
  • 外部ツール連携ができ、自動化やAIエージェント化にも対応できそう
  • 残念ながら、現時点で日本語化はできておらず、情報も少ない(国内ではShopifyバンドル的?)

2026年8月現在、日本語化できていませんが、きちんとローカライズされて国内でも情報量が増えてきたら、国内でももっと浸透していきそうな気がしませんか?

次回以降で、実際の画面をお見せしながら、まったりご紹介していきたいと思います。
では、また!

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