やながです。
今回は、前回に続き、Qlikで移動平均をビジュアライゼーションする方法について、解説します。

前回、移動平均用の日付軸を新たに作成しました。
今回は、作成した日付軸を使い、シート上でチャートを作成していきます。

単純移動平均のチャート作成
まず、直近3か月の単純移動平均の折れ線グラフを作成することとします。
軸で新たに作成した日付軸「売上年月_R」を、メジャーのセット群で「MonthCnt」を使用します。
// 軸
=売上年月_R
// メジャー
=sum({$<MonthCnt={">-3"}>} 売上金額) / 3
直近3か月の単純移動平均の推移の折れ線グラフができました。
コンボチャートで、当月の値を棒グラフで単純移動平均を折れ線グラフで表示すると、次のようになります。
// 当月の値としてメジャーを追加
=sum({$<MonthCnt={'0'}>} 売上金額)
当月の値の凹凸に対し、移動平均はなだらかになっているのが分かります。
また、期間の部分を変数化することで、平均をとる期間をシート上で変更できるようにすることも可能です。
// vMonthRangeという変数を作成し、移動平均のメジャーを次に変更
=sum({$<MonthCnt={">-$(vMonthRange)"}>} 売上金額) / $(vMonthRange)
ドロップダウンにて、平均をとる期間を変更できるようになりました。
例えば、ここを12に変更すると、12か月の移動平均として、季節性を除いた傾向が確認できるようになります。
加重移動平均のチャート作成
次に、直近3か月の加重移動平均の折れ線グラフを作成することとします。
メジャーの数式が次のように変わります。
// 軸
=売上年月_R
// メジャー
=(
sum({$<MonthCnt={'0'}>} 売上金額) * 3 +
sum({$<MonthCnt={'-1'}>} 売上金額) * 2 +
sum({$<MonthCnt={'-2'}>} 売上金額) * 1
)
/
(3+2+1)
直近3か月の加重移動平均の推移の折れ線グラフができました。
加重平均の場合、平均をとる期間をシート上で自由に変動できるようにするという仕様は大変そうです。
短期・中期・長期の3パターンを用意し、レイアウトコンテナに入れて切り替えで表示するという仕様が、現実的と思います。
さいごに
ビジネスの「真のトレンド」を捉えるという内容で、移動平均のチャート作成について、2回に分けて記載しました。
ノイズを消してトレンドを確認したい場合や、季節要因を取り除きたい場合など、使用する機会は多いと思います。
ぜひ作成してみてください。

